今年度の看護業務専門部会では、2024年度のテーマを「ミスマッチを防げ!看護師採用における工夫~採用における『悩みと工夫』を共有しヒントをつかもう~」とし、2023 年 病院看護実態調査結果と、各施設における採用の課題・取り組みを踏まえ、ミスマッチを防ぐためのヒントを得ることを目標に集談会を企画いたしました。
今年度の経営企画委員会では、選ばれる病院となるための経営支援ツールの活用をテーマとして活動しています。近時、人口減少や高齢化の進展等の環境変化を背景に、医療機関の経営状況は一層厳しさを増してきています。この様な中、各施設では安定的な経営を実践し更なる発展を目指すために各種の経営支援ツールを活用し、経営に関するデータ分析とそれに基づく経営戦略の展開を行われているものと思われます。
ウェルビーイング(幸せ、健康、心と体の良い状態)の基礎について、医療機関への適用を目指しながらお話しします。まず、幸せには長続きしない幸せ(地位財を得たことによる幸せ)と長続きする幸せ(非地位財による幸せ)があること、次に非地位財による幸せのうち、心的要因についての因子分析を行って求めた「幸せの4つの因子」について説明します。4つの因子とは、やってみよう因子(自己実現と成長の因子)、ありがとう因子(つながりと感謝の因子)、なんとかなる因子(前向きと楽観の因子)、ありのままに因子(独立と自分らしさの因子)のことです。
今年度のリハ専門委員会では、実現可能な間接的介入と期待される成果の明確化をテーマとして活動しています。本件に係る調査として、“リハ部門における実現可能な間接的介入に関する調査“を6月に実施いたしました。そこで当該調査結果を概観し、効率的で効果的な間接的介入の実現を参加者と共に考える研修会を企画いたしました。
令和6年能登半島地震で恵寿総合病院は震度6強の地震に見舞われた。七尾市内に甚大な被害が襲った。地震によって、たくさんの家屋が倒壊し、水道と下水は断裂、液状化被害も甚大であった。その中で、恵寿総合病院は、2007年の能登半島地震の経験と、2011年の東日本大震災のたくさんの経験知を学習し、「想定外を想定して」、BCM/BCP(Business Continuity Management/Business Continuity Plan)を整備してきた。基本は二重化だ。
多職種連携は、患者や利用者の問題解決における質向上や効率性が高まるなどの利点がある一方で、意見調整に時間がかかるなどの非効率性や役割混乱や葛藤の出現など専門職の不利益が生じることあると指摘されています。災害発生時の医療活動で利点を生かした多職種連携を実現するための方略をともに考えてみませんか。
社会医療法人誠光会は、2006年に大規模病院を建築した後、赤字が続き経営破綻寸前の状態となりました。そこから様々な改善活動を経て黒字化を果たしましたが、その根幹は職員の経営意識を醸成することでした。今回は、黒字化を果たした後、経営意識を持った現場のリーダーが自らの部門のマネジメントを行う上で重要と考えるデータをタイムリーに職員に提供することで組織行動を変えていったDXの取り組みを中心にご紹介いたします。
経営力とは、戦略の妥当性×実行力といえます。いかに優れた戦略を立案したとしても、効果的に実行されなければ病院は成長発展しません。しかも、この実行力は職員に無理やりやらせきる力ではなく、主体的に取り組むように促す力、すなわち職員のパフォーマンスを高めるマネジメント力が特に今の時代に求められています。今回の研修では、職員のパフォーマンスを高めるマネジメントについて、病院全体、チーム単位のそれぞれのレベルにおいて、職員のパフォーマンスを高める実践的なマネジメントを解説します